組織開発の提案をしていると、
反応の大半が、
『出来るかな、そんなこと』
『必要なのは分かるけれども、反対する人が出るな』
『本当に変わるんだろうか?』
と言うような反応をされることが多いように感じます。
ある組織の方には、
「人事課なのに『組織開発』と言う言葉さえ知らないスタッフが居る」
と言うことも聞きました。
確かに、組織改革がうまく進んだ組織の話を聞くことはあっても、
レアケースであることが多いですね。
上手くいかない組織の話の方が圧倒的に多いと感じます。
では、『なぜ』なのか?
3点ほど理由があるように思います。
まず一つ目は、
1.現状維持バイアス
『変わる必要があるの?』と自分に言い聞かせること。
誰しも人は変化を嫌う傾向が強いものです。
『特に問題もないし、今のままでいいじゃないか。』と考えている方がほとんどではないでしょうか。
二つ目は、
2.経験が無いことに対する不安
『組織開発』は変化を生みます。
組織の業務の中で、常に変化を経験している方は少ないのではないでしょうか。
新たなチャレンジは、心に不安を生じさせるものです。
不安は、人の行動を抑制してしまいます。
三つ目は、
3.上手くいかない事に対する不安
組織内での評価方法として、失敗や目標未達に対する評価が大きい場合、
人は失敗をしないことを選択する傾向があります。
失敗をしないためには、チャレンジをしないことが最良の戦略です。
減点方式の方が、誰しも楽に評価できるためでしょうけれども、
これからの時代に、失敗しないためにチャレンジしないのは、
危険な選択のように感じます。
総じて、
『リスクを取ってまで、わざわざ会社のためにする必要があるのか?』
と言うことに集約されるのではないでしょうか。
『働き方改革』と言う言葉は、本来、『時短を行う改革』ではないのは明白です。
そろそろ、組織で働く方々がそれぞれ、
『個として認められる職場つくり』を目指してみませんか。
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